適地調査について
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- 貯留適地調査の目的を教えてください。
貯留適地調査事業は、経済産業省と環境省の共同事業として2014年に受託しています。大きな貯留ポテンシャルを有すると期待される海域において、既存および新規に取得した弾性波探査データ、石油天然ガス開発による既存坑井データ等を用いた地質解析を行い、その貯留性能、遮蔽性能、地質構造の安定性の観点から評価を行います。3D弾性波探査データを用いたこれまでの評価で、11地点で160億トンの貯留可能量を推定しています。
※弾性波探査とは、エアガン(音波発生装置)から音波を発振し、地層で反射して戻ってくる音波を受信します。このデータにより、地層のより精密な情報を得ることができます。
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- どの様に進めていくのですか。
国内の沿岸域には、約2,400億トンのCO2を地中に貯める能力があると推定されていますが、より詳細な調査を行い精度の高い評価を行う必要があります。
このため、CO2をたくさん貯めることができそうな地点では、はじめに、既存の資料や文献を調査し、有望な候補地点において弾性波探査や調査井の位置や厚さ、さらに断層の有無などを含めて地層を詳しく調べます。