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2020年09月09日

10月6日「Japan-Asia CCUS Forum 2020」をオンライン開催します。(10/5更新)

日本CCS調査株式会社(本社:東京都千代田区、社長:中島俊朗)は、CCSの世界的なシンクタンクであるグローバルCCSインスティテュート(本部:オーストラリア、メルボルン、日本代表:南坊博司)との主催により、「日本およびアジアにおけるCCS/CCUSの今後」をテーマに「Japan-Asia CCUS Forum 2020」をオンラインにて開催します。

本フォーラムでは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託事業として当社が北海道苫小牧市にて実施するCCS大規模実証試験から得られた成果や知見など、日本におけるCCS/CCUS技術開発の最新動向について紹介するほか、日本国内におけるCCSの実用化、そしてアジアにおける今後のCCSの展開とキャパシティビルディングについて、この分野に造詣の深い国内外の著名な専門家をお招きしてご講演頂くとともに、今後のCCS/CCUSに関するアジアにおける国際連携の強化や、カーボンリサイクルとの連携についても深く考える機会にしたいと考えております。

地球温暖化の脅威は世界各地で深刻さを増しており、産業革命前からの気温上昇を1.5℃以下に抑えようというパリ協定の目標達成への国際的な機運はますます高まっています。また、脱炭素社会の実現、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、省エネの推進や再生可能エネルギーの拡大のみならず、経済活動から排出される二酸化炭素を回収・利用・貯留するCCS/CCUSという気候変動緩和技術を社会実装することへの期待は、極めて大きなものとなっています。

オンライン開催ではございますが、より多くの国内外の方々に視聴頂ける良い機会であることと思います。多くの皆様のご視聴をお待ちしております。

 

弊社は、2008年の設立以来、経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のご指導のもと「苫小牧におけるCCS大規模実証試験」を一貫して推進して参りました。2019年11月22日には、目標としていた累計30万トンのCO圧入を無事達成し、世界のCCS事業に明るい展望を開く一助になったと考えております。

本事業は、国、地域社会、民間企業が一体となった世界でも特筆すべきプロジェクトとして、本フォーラムの共催者であるGlobal CCS Instituteをはじめ海外の皆様から大変深いご関心をいただき、CCS普及のための国際機関CSLF(炭素隔離リーダーシップ・フォーラム)の「認定プロジェクト」に選ばれるとともに、アジア太平洋地域の「リージョナル・チャンピオン」に推挙され、国際的なCCS普及活動の役割も担っております。

本フォーラムでは、苫小牧事業を通じて培われた知見と成果に加えて、経済産業省が推進するカーボンリサイクル技術開発による広範な領域でのCO利用展開の将来展望をご紹介します。また、国内におけるCCSの実用化や今後のCCSの国内及びアジアへの展開、及びアジアにおけるキャパシティビルディングに関する議論を行います。

弊社がこうした日を迎えられますことを地元苫小牧市の皆様をはじめ関係者の皆様に深く御礼申し上げます。また、本フォーラムが、日本のCCSの技術力についてアジアをはじめとする世界の皆様にご理解いただく機会となりましたら幸いです。              


日本CCS調査株式会社
代表取締役社長 中島 俊朗

 


野心的な地球規模の気候変動目標を達成するには、二酸化炭素の大気侵入を防ぎ、マイナスの排出を達成する為の緊急の行動が必要です。二酸化炭素回収貯留・利用技術(CCS / CCUS)は、今世紀半ばまでに排出量を正味ゼロまで削減し、地球規模の気候目標を達成するために不可欠です。

特に日本およびアジアにおける鉄鋼製造などの脱炭素化が困難な産業にとってCCS / CCUSは唯一の解決策でもあります。 CCS / CCUSの汎用性は、電力、産業、運輸セクター全体で大幅な排出削減を実現できることも大きな強みとなっています。更にCCS / CCUSは低炭素水素の生産を可能にし、新しいエネルギー経済の開発をサポートする大きな機会を提供し、また雇用を創出しコミュニティを維持します。

本フォーラムはCCS / CCUS技術の重要なニーズや技術の汎用性について明確にし、日本とアジアにおける本技術の進捗と将来の展望について議論するユニークな機会を提供します。

参加者の皆様は、本フォーラムの後援者である経済産業省および(国研)新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)の指揮の下、成功裏に実施された「苫小牧CCS実証プロジェクト」や(公財)地球環境産業技術研究機構(RITE)で行われている主要なCCS / CCUS研究開発イニシアチブにおける研究成果について学ぶことができます。

また本フォーラムでは、日本とアジアでのCCS / CCUSの今後の展開の見通しや地域全体での技術のキャパシティビルディングも焦点になります。様々な国際講演者が知識の共有と国際協力の為にCCS / CCUSに関する見識を共有いたします。 グローバルCCSインスティテュートは、気候変動に取り組むための重要な技術であるCCSの展開を加速する為に継続的に取り組んでおり、Japan- Asia CCUS Forum 2020への皆様のご参加を是非お待ちもうしあげております。

        

 Global CCS Institute
CEO 
Brad Page

 


【開催概要】

日  時 : 2020年10月6日(火)10:00~16:45

開催方法 : オンライン開催(媒体:ZOOM)

会議言語 : 日本語・英語(同時通訳)

定  員 :1,000名(登録先着順)満員御礼 ※定員に達したため、申し込みを締め切りました。

主  催 :日本CCS調査株式会社(JCCS)、グローバルCCSインスティテュート(GCCSI)

共  催 : 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

後  援 : 経済産業省(METI)、公益財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)

 

【開催目的】

日本におけるCCS/CCUS技術の最新動向を、苫小牧CCS実証試験の成果をベースに国内外に発信し、国内におけるCCSの実用化やアジアにおけるCCS/CCUSのキャパシティビルディングおよびさらなる展開について議論する。(全三部構成)

第一部:苫小牧CCS大規模実証試験の成果と今後の展望を国内外に発信。

第二部:我が国のCCS導入のあり方に係る検討結果を踏まえ、我が国におけるCCS普及に向けての議論。

第三部:今後のCCS/CCUSプロジェクトのアジア展開やキャパシティビルディングの推進に向け、アジアにおける日本のリーダーシップ確立の契機とする。

  

◆ 日英の同時通訳があります。

◆演題、講演者、講演内容、講演の時間帯は予告なく一部変更になる場合があります。
   予めご了承ください。

◆講演は配信プラットフォーム上でZOOMにて配信します。

【プログラム】 

10:00

司会開会宣言・後援関係者/共催者/主催者挨拶

司会:南坊博司

経済産業大臣政務官 宗清皇一

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 理事 小林 出

主催者挨拶:グローバルCCSインスティテュート CEO ブラッド・ペイジ

主催者挨拶:日本CCS調査株式会社 代表取締役社長 中島 俊朗

10:19

第一部「苫小牧CCSプロジェクトの成果と今後の展望」

■司会挨拶

■来賓挨拶:苫小牧市長 岩倉博文

■講演 「苫小牧CCSプロジェクトの成果と今後の展望」 日本CCS調査㈱ 顧問 石井正一 
■招待講演「Toshiba’s Activity in Ministry of the Environment Sustainable CCS Project」
東芝エネルギーシステムズ㈱ パワーシステム事業部 パワーシステム技術・開発部

エキスパート 北村英夫

■招待講演「Stepping- and Mile-stones of Monitoring at Tomakomai」
東京大学大学院工学系研究科エネルギー・資源フロンティアセンター 教授
スタンフォード大学エネルギー資源工学科 客員教授 佐藤光三  

■招待講演 インターナショナルCCSナレッジセンター副社長 C. Beth (Hardy) Valiaho

■招待講演 「Success Stories Tomakomai and the Illinois Basin-Decatur Project」 
イリノイ大学イリノイ州立地質調査所主任科学者 Sallie Greenberg

■海外からのメッセージ
①IEAGHGジェネラルマネジャー Tim Dixon

②英国政府ビジネス・エネルギー・産業戦略省 革新的技術・国際協力部門CCUS研究開発
副部長 Brian Allison

③テキサス大学オースティン校経済地質局 主任科学者 Katherine Romanak
■Q&Aおよび総括(Part I)

11:45

休 憩

13:00

第二部「我が国におけるCCS普及に向けて」

■講演 「2050年に向けたCCSへの期待」 京都大学 名誉教授 松岡 俊文 

■パネルディスカッション「我が国におけるCCS普及に向けての議論」
パネリストによるショートプレゼンを含む

二酸化炭素地中貯留技術研究組合 理事長 山地 憲治(ファシリテーター)

京都大学 名誉教授 松岡 俊文 (パネリスト) 

(公財)地球環境産業技術研究機構 システム研究グループ グループリーダー/
主席研究員 秋元圭吾(パネリスト)
「エネルギー・温暖化対策評価モデルを用いたCCSの経済性分析」

経済産業省 産業技術環境局 地球環境対策室 室長 川口 征洋 (パネリスト)
「CCUS in Japan   Present and future

早稲田大学 創造理工学部 総合機械工学科 教授 中垣 隆雄 (パネリスト)
「CCSのコストについて」

(一財)電力中央研究所 地球工学研究所 首席研究員 海江田 秀志 (パネリスト)
「日本におけるCCUS導入の障壁」

日本エヌ・ユー・エス株式会社 取締役会長 岸本 幸雄 (パネリスト)
 
■Q&Aおよび総括(Part Ⅱ)

14:30

休 憩

15:15

第三部「2050年を見据えたアジアにおける今後のCCS展開」

■主催者講演「Global status of CCS and developments in Asia」
Global CCS Institute CEO Brad Page

■パネルディスカッション「2050年を見据えたアジアにおける今後のCCS展開」
パネリストによるショートプレゼンを含む
Brad Page(ファシリテーター )

豪州ビクトリア州政府 「CarbonNet Project」
Department of Jobs, Precincts and Regions, Commerical Branch, Rural and Regional Victoria Project Director, The CarbonNet Project
Ian Filby

インドネシア政府 「CCUS Activities in Indonesia」
Director of Oil and Gas Technical dan Environmental Affairs, DG Oil and Gas, Ministry of Energy and Mineral Resources Directorate General of Oil and Gas
Dr. Adhi Wibowo

経済産業省  「Moving towards Asia CCUS Network」
産業技術環境局 地球環境対策室 室長 川口 征洋

Petronas
Head Sarawak Malaysia Petroleum Management
Wan Atikahsari Wan Zakaria


東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)「ASEAN Could Need CCUS」
エネルギー担当特別顧問 木村 繁

国際石油開発帝石株式会社 (INPEX)
技術本部 技術企画ユニット ジェネラルマネージャー 高橋 功

BP Indonesia 「CCUS in BP」 

Business Development Director
Liesel Ramnarine

■Q&Aおよび総括(Part III)

16:45

閉 会

 
【お問い合わせ先】

◆シンポジウム内容・参加登録に関するお問い合わせ先(主催者担当)

 国際部 鈴木千代子

 TEL:03-6268-7387

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